睡魔に襲われたら我慢しないで運転をやめること

わたしは20代前半で免許をとりました。

普段は電車で通勤しており、自動車に乗るのは月に数回程度でした。わたしが運転していた自動車にはナビが付いていなかったため、ほとんど遠出もせず、知っている道しか走らないようにしていました。

事故を起こしてしまったのは、免許証を取得してから約2年後のことです。その日は自宅でのんびり過ごしていました。夕方頃、一人でいつも行っている病院に行くことにしました。いつもは電車で行っていたのですが、駅まで行くのも面倒だと思い自動車で行くことにしました。病院までは自動車で30分かかるかどうかという距離なのでそんなに遠くはありませんでした。

家を出てしばらく運転していたら渋滞にはまってしまいました。音楽を聴きながら紛らわしていましたが、夕方の暖かい日差しもあって睡魔が襲ってきました。止まっても仕方ないと思い、ガムを噛んだり、コーヒーを飲んだりどうにか耐えていました。渋滞はすぐに終わり、目的地まであと数百メートルといったところで事故は起きてしまいました。もうすぐ目的地だ!と思い気が緩んでしまったのか、十字路の交差点で信号待ちをしていたトラックの後ろに突っ込んでしまいました。

ほんの一瞬記憶がなくなり、信号間近だったので徐行くらいのスピードでぶつかりました。ぶつかった衝撃で目が覚め、真っ青になりました。相手の方がトラックから降りてきて、わたしも自動車から降りて話をすることになりました。わたしが放心状態になってしまっていたせいか、相手の方がトラックの状態を確認し、警察へ連絡してくれました。スピードも出ていなくて不幸中の幸いといいますか、トラックだったので、お互い大きな怪我はありませんでした。トラックの後方部も少しへこんだりはありましたが、修理で直るくらいの傷で、運んでいた荷物などには大きな損傷はありませんでした。警察が来て事故について話をし、保険会社へ連絡したり、どうしたらいいかわからないわたしに変わり相手の方がいろいろ対応してくれていました。

相手の方は全く悪くなく、全てわたしに過失があるにもかかわらず、怒る様子もなく対応してくださり感謝しています。相手のトラックは事故後でも自車走行が可能な状態でしたので、一通り終わったら仕事へ戻って行きました。
わたしの自動車は、前方部分が破損してしまい自分の自動車で帰ることが出来ず、牽引車が来るのを待っていました。わたしは両親へ連絡し、保険のことなど確認してもらい、保険会社に任せることになりました。後日病院に行きましたが、お互い怪我はなく、修理代金もすべて保険で賄えることになりました。わたしが乗っていた自動車は、修理も可能でしたが、今回の事故以外で付いた細かい傷があったりしていたので、廃車にして新しく発売された新車に変えることになりました。

事故を起こしてしまったことで、相手の方と大きなトラブルはなく、保険会社の方もしっかり対応してくれたと思います。

わたしは事故を起こしてから自動車を運転することはなくなり、今では完全にペーパードライバーになってしまいました。大事故にはならなかったものの、乗り物に乗ると睡魔に襲われやすいのはもともとの性格もあると思っています。次は大事故になるのではないかという恐怖から運転を避けています。免許を取るのにも20万くらいかかっているし、行動の幅も狭まってしまいます。睡魔に襲われた場合は無理して運転しないことが一番だと思います。